【買付日記】イルパピロの木版工房

Xylograph シログラフ(英語の読みはザイラグラフ)木版画のプリント工房イルパピロ。


毎年フィレンツェを訪れる度に、アポイントをリクエストしてきたのだけれど
今年も時期が合わなかったため、訪問を叶えることが出来ませんでした。
その代わりにとイルパピロのマリアさんから写真をいただきました。

 

真ん中が代表のステファン。右がマリアさん。

去年の10月に京都店に遊びに来てくれました。

 



この写真は1950年代の機械で、
今年の9月からの生産に間に合う様調整中です。



こちらはこれまで頑張ってくれた1930年代の機械。
これを操作するフランセスコも、この機械と共に去年で引退してしまいました。



木版の職人、銅板の職人、イタリアでいうとマエストロ。
そして、それを印刷する職人さん。
どこの国でも、伝統、技術の継承の難しさを抱えているのは同じですね。

今年の秋、吉報が届きます様に!

Kyoko

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BOX&NEEDLEが現地の職人さんにみせてもらって、

買い付けたイルパピロの紙はこちらからご覧いただけます。

 

この紙は、工房でみせてもらった過去の作品帳から、もう人目にふれないのはもったいなすぎると

懇願して刷ってもらった世界でもBOX&NEEDLEだけでの販売している木版紙。

 

こちらの紙はもともとのイルパピロの柄をがだいすきで、

京都アトリエスタッフの井上あやさんの配色で色を指定させていただいた木版紙。

考案から、できあがりまで2年待った愛着のある紙。

 

 

 

 

 


BITISSI(ビトッシ)を訪ねてーKyokoさんの買付日記より

Kyokoさんのイタリア、ドイツの買付中は、

毎日のようにお店のメールボックスに旅の日記が届きます。

旅のお便りおすそわけ。

 

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Day 7 其の二

市から一旦ホテルに戻り、メイルチェック。
やっと返事が来た陶器会社 BITISSIを訪ねて
再び電車で20分、Montelupo.

迎えてくれたのは、日本語以外五ヶ国語を話すジャンパオロさん。
ビトッシ一家が自宅に工房を開き、始めたそうです。

ビトッシは、セラミック(陶器)です。
ポーセリン(磁器)は水を通しませんが
一般では陶磁器と言われるので区別しないようですね。
清水焼団地みたいでした。


駅には陶板画、街には陶器美術館、
でも街が寂れてる!
昔は、フィレンツェでも販売されていたけれど、
今は店舗は無く卸しで、輸出することが殆んどだそうです。
ビトッシは陶器の学校も創設し街に貢献したそうですが、今学校は市が運営しています。


イタリアの陶器は、フルーツ柄って決まってるけれど、

こんなアーティスティックな磁器もあるんですね?
娘の情報収集には、いつも驚かされます。

でも、イタリアと言えば、デザインの国ですよね。
こんな素敵な陶器が、紙同様、自国での認識が浅いのが不思議です。

古い時代の陶器のデザインがアーカイブに保存されていて、何周年記念とかに限定で再生産するそうです。


案内してくれたジャンパオロさん曰く
元々陶器は東洋からヨーロッパにもたらされた物。東洋の影響を受けてます。
それで中国の漢字の様なオブジェクトを作ったのがデザイナーのSOTTSASSです。
( なるほど、あれは月と言う漢字ですね、っと私の説明に納得)
日本は折り紙という素晴らしい技術がありますね、

イッセイミヤケは、それを上手く洋服にデザインしましたね。

色々お話が聞けて楽しかったー!
では、また連絡します、ということで
お別れしました。
何点か日本に届くのが楽しみです。

 

Kyoko


パラダイス

ドイツに買付中のKyokoさんより

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色によってイメージのかわるパラダイス(右上以外は同じ版)。

パラダイスと呼ばれている紙

フランス人の経営者David Friedlander がチベットに留学中に出会った

チベットの宗教画や、ダライ・ラマ4世の転生(輪廻)の歌詞などを、ネパールの紙 ロクタに印刷しています。

社名の lamali は、チベット語で、
what happened to me?
Why does it happen to me?
何が起こったんだろう?
なぜ、こうなったんだろう?
という意味らしく
大学を辞めて、ネパールの紙を販売することにした、David がその時の気持ちを社名にしたんだって。
なるほどネ!よくわかるその気持ち。

Kongpo はチベットにある渓谷の名前。
ずっと調べていてわからなかったことが、

いろいろ判明して疲れも吹っ飛んだ感じ。

 

Kyoko

 

 


Soldiers come back!

復刻

Time Machine



フィレンツェのーホテルは窓が開きます。その上 ベランダだってついています。
電気がつかないのでフロントに行くと、奥の部屋に向かって大声で、ミケランジェロ!ミケランジェロ!

何だか、凄い人が登場しそうな気配がしましたが、ただのお兄ちゃんでした。

kyoko

買付日誌2016


今年も転地療養を兼ねて ドイツ イタリアを周って来ました。
新しい紙 ぬいぐるみ達 少しづつご紹介していきます

【買付日記】ドイツフランクフルト

フランクフルトにいるKyokoさんの買付日記をもうFACE BOOKでチェックいただきましたか?
バングラデシュで紙を作ってもらう事になりました!

Lisa Larson リサ・ラーソン と Stig Lindberg スティグ・リンドベリ

こんばんは〜 早いもので、神無月ももうおしまい。

今年もお店のユニフォーム、リネンコートの季節がやってきました。


季節が秋から冬になるにつれ、おうち時間がふえる方も多いのではないでしょうか?

編み物をしたり(わたしは苦手ですが…) ロイヤルミルクティーを飲みながら読書をしたり・・

お部屋のインテリアや照明も、ただいま〜と帰宅したときに温かく迎えてくれる存在です。

おっと前置きはこのくらいに ; )

今夜はBOX&NEEDLE がおくる、とっておきの陶器シリーズをご紹介します。

紙の買付け時にスウェーデンより Keiko さんが集めてきた

なんとも愛くるしい陶器たち、こっそりオンラインでご紹介しています。

1960年から69年の間製造されていた作品です。人をモチーフにしたHarlekin

シリーズの中でもユニークな、人が馬の上で逆立ちしたデザイン。


シンプルな構成に遊び心があり、思わず笑顔が生まれます。

ひびや欠けが全くなく40年以上の時間の経過を全く感じさせない良いコンディションです。


Lisa Larson, Vaggplattor シリーズ, Solros ヒマワリ。

立体感あふれる力強い陶板作品


立体的にデザインされた陶板は厚さ27mm重量感のある作品です。

ミナヘルポネンのショップにも飾られていたり、人気者。 


Lisa Larson UNIKシリーズ、 ビンテージの 陶板壁掛け。

な、なんてゆるキャラぞうさん


Elefant エレファントという名のこのデザインは象や人物の衣服に使用された

釉薬が光によって美しい青に輝きます。リサ・ラーソン初期の作品として

1967年から製作されました。裏にはグスタフスベリ社のシールも残っています。


Lisa Larson リサ・ラーソン 1967-1986

スウェーデンを代表する女性陶芸家、グスタフスベリ社のデザイナーとして多くの作品を手がけている。

素朴で温かみのある茶褐色の粘土を用い、動物や子供たちをモチーフとした名作を数多く残す。

後に独立しフリーランス・デザイナーとして活躍、1992年にグスタフスベリ社の工房を譲り受け

Keramik Studion 社を創立、リサ・ラーション名作の復刻品を製作している。

1958年から1962年のわずか4年間の間に製造された

KARNEVAL(カルネヴァル)のシリーズの花瓶。


かっこいい!とってもゴージャス・・

中に細い剣山を置いて、一輪刺しにしても美しいはず。


32種のパターンがあるこのシリーズは、空想上の 生き物や人、

風景が、生命感を感じる太い黒線で描かれベースやトレイなど様々な形が生産されました。

一目でリンドベリの作であるとわかる、彼独特のファンタジーが感じられるシリーズ。

裏にはハンドペイントでGustavsberg社の「G」とハンドマークが入っています。 

Stig Lindberg スティグ・リンドベリ 1916-1982

スウェーデンが誇る最大の個人陶芸作家。1937年にグスタフスベリ社へ入社。

1940年に専属デザイナーとなり、1949年にはアートディレクターに就任。

陶器のデザインに留まらず、絵本の挿絵やプラスティック製品・テキスタイルなど幅広い分野で活躍した。



さてさて、陶器が生まれるまでのストーリー、読んでいるだけでもわくわくします。

作品の背景を楽しんでいただけたでしょうか?


現在ショップには展示していないですが、実物をご覧になりたい方は

えいっと、スタッフにお申し付けくださいませ。



yuii

(北欧つながり、コペンハーゲンのルイジアナミュージアムへ行きたいな〜)
 



【買付日記〜Kyokoフィレンツェ編】


Duomo近くのTassotti を探しに行ったのですが、閉店。

でも向かいの文具屋さんで見つけた花の紙。
花の都フィレンツェのテラスには、冬でも花がいっぱいです。

フィレンツェの老舗文具店「Scriptorium」修道院の写字室という意味。

ムラノグラスのペンも、こんな重厚な箱に入れると一層輝きが増して見えますね!

蝶の箔が押された席次カードは、フォーシーズンホテルで使用されています。

包装資材も納得です。
 

三度目で初めて入館したフェラガモ美術館。

紙だけほしいなんていってるのは私だけ、、、!

というより、陳列されてないんだから当たり前かな ⁈

フィレンツェ最後のランチは何処に行こうか?

Kyoko

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■ 次回Kyokoさん講師のワークショップは、2/8(土)POTTERYです。

  買付け旅行のお話もきけるかも。おしゃべりにいらしてくださいね。
 


【買付日記〜Kyokoフィレンツェ編】

【買付日記 〜 Kyokoフィレンツェ編】

どんどん色んな事が進化して行く中、自分の中では時間がさかのぼって、何か懐かしいものに出会える街、フィレンツエ。
右下は古い薬局に一つだけ残っていた昔ながらのオリーブ石鹸。
上は現在の物。

左は古いレコード屋さんで、持って帰って!と言われた気がしたワンちゃん。


 


 

去年九月、倉庫で見つかったというデッドストック、、!

各店舗から回収しても21枚しかありませんが、素朴な感じがたまりませんね。
 

Kyoko

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