【紙と旅する世界 vol.6】CARTA PURA -Germany-

みまさま、こんにちは。

 

あっという間に5月もあと一日。

みなさまどんなひと月をお過ごしでしたでしょうか?

 

 

さて、すっかりご無沙汰になってしまったこちらの連載。

久しぶりの本日は、根強いファンを持つ

ドイツのステーショナリー&ペーパーセレクトカンパニー「CARTA PURA 」をご紹介します。

 

 

 

・・・・・・・・

 

1985年にドイツ ミュンヘンにて熱狂的な紙好き(!)である

ジョナサン・オストフによって設立されたCARTA PURA。

今や、当時の彼らの想像をはるかに越える世界的な会社へと成長しました。

 

会社が大きくなった今も創業当時と同じ場所で営業を続けています。

 

(画像出典:http://www.cartapura.de/home-en.html

/創業当時の社名Papierladenは今も店名として残っています)

 

CARTA(=paper) PURA(=pure)という意味をもつこの会社。

イタリア・フィレンツェの伝統的なデザイン紙「Carta Varese(カルタ ヴァレーゼ)」や

日本の和紙をはじめとする紙の取り扱いはもちろんのこと

オリジナルのステーショナリーアイテムや製本関連の道具も揃えています。

 

世界中の溢れるほどのものの中から、確固たるセンスをもってセレクトされたアイテムは

デザインだけでなく品質や使い勝手も確かなもの。

またオリジナル商品はドイツ国内で生産するというこだわりで多くの人の支持を獲得してきました。

 

(画像出典:同上/20年もの間継続して販売されている、ロングセラーアイテム A-Mappeは紙製ファイル)

 

 

そんなCARTA PURAで、日本をはじめ海外の取引先を担当しているのが Vera Schwambornさん。

一度二子玉川店へもお越しくださったのですが、とても溌剌とした方だったことが印象に残っています。

日本語も少しお話されるんですよ!

 

そんなVeraさんから、先日興味深いコラムが届きましたので紹介します。

 

 

 

・・・・・・・・

 

 

 

【紙を輸入するということ】


私(Vera Schwamborn さん)が20年以上もの間勤めているCARTA PURA(カルタプラ)は、
ドイツ ミュンヘンを拠点とし、伝統的なイタリアの紙を、日本や世界中に広めている会社です。
そして同様に、私たちも多くの伝統的な和紙を日本から輸入しています。
私たちはある意味で、ヨーロッパと日本の間で、図柄や模様の交換を行っているのです。

 

今日のイタリア紙は、オフセットプリントで印刷されるようになり、
一方、日本の千代紙や型染め紙では、現在も手刷りという手法が守られていますが、
そこには未だ、デザイン面での交流が残っています。

16世紀ルネサンス期まで遡る歴史を持つ、イタリアの伝統的なペーパー"Carta Varse”の柄が日本では好んで受け入れられ、
何世紀もの歴史を誇る、日本の着物づくりにちなんだ伝統的な和紙の模様が、ヨーロッパでは愛され続けています。

 

どちらの紙にも言えることは、製本、箱づくり、アルバムづくり、に適しているということです。
長い間、製本の見返しページに使われてきた伝統的なフィレンツェ柄を、
今日でもイタリアやドイツにあるステーショナリーショップのあちこちで目にすることが出来ます。

日本でも同様に、お土産屋さんやペーパーショップを覗くと、
古典的な千代紙で作られた、手貼りの箱やノート、お盆などを目にすることでしょう。

 

日本やヨーロッパの国々において、それらはとても精巧な、手仕事による商品なのですが、
外部からの刺激や影響に欠けたとき、それらは少し時代遅れに見えたり、やや平凡なものになりがちです。


CARTA PURA(カルタプラ)は15年以上ものあいだ、新しいデザインの千代紙を定期的に取り入れつづけることで、
ヨーロッパのパターン(模様)事情を豊かにする役割を果たしてきました。


私たちが、新鮮かつモダン、そして驚きに満ちた合わせ方をすることで、
日本の紙に新しい装いを与えました。


伝統的なペーパー"Carta Varse”と横に並べて置くことで、輸入したそれらの紙は、
ヨーロッパのパターン紙の伝統の視野を、広げてくれます。

 

マルシゲ紙器(BOX&NEEDLE)のような会社によって、日本に輸入された"Carta Varse”の紙達も、
おそらく同じような役割を果たしていることでしょう。


日本の人々が、ヨーロッパの伝統的な紙で包まれた箱やアルバムを目にした時、
それらにインスピレーションを受け、独自の伝統がまた新しい方向へと反映されてゆく可能性があります。


つまり、紙を輸入するということは、
互いの伝統に対する敬意を強めてくれます。
そしてそこには、作り手だけではなく、顧客にとっても絶えず得るものがあるのです。

 

 

 

【着物の型染めの版にちなんだ、日本とドイツのお話】

19世紀後半、日本の着物工房で不要になった型紙はドイツに輸入され、
着物ではなく、紙(!)の上に印刷されることになりました。
そしてそれらの紙は、ドイツの製本職人たちによって、本の見返しのページに使用されたのです。

その数十年後、日本でも型紙を使った紙づくりがはじまり、[型染め紙]が誕生しました。
 

 

・・・・・・・・

 

 

なんと、型染め紙がドイツで生まれたものだったとは!驚きです。

 

 

外からの刺激によって発展していくのは、モノも人も同じですね。

内にばかりこもっていないで、柔軟に他を受け入れて知らない世界をもっと見てみたいと思いました。

 

 

6月も良いひと月となりますように。

 

 

 

ishida


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